ミキサーの試料混練部は、加熱されたチャンバー内に、同方向回転（噛合式）または回転比の異なる異方向回転（非噛合式）の2本の混練ブレードと樹脂温検出センサーがあります。

ミキサーに投入された試料は、熱とブレードによるせん断を受けながら混合混練が進行し、試料の特性による、溶融・分配・分散・定常化・劣化・硬化反応・架橋・発熱などの状態変化が様々に発生します。

これらの状態変化は、機構的にブレードにかかる回転力（トルク）の変化として現れます。このトルク挙動と樹脂温度を連続して検出し、モニターに表示します。

ミキサー試験では、これらをパラメーターとして、ゲル化特性・動的熱安定性・硬化特性・分散特性等の加工特性を定量的に見出すことができます。

また、機械的に与えられた単位体積当たりの消費エネルギー（MJ/m³）を演算しているので、試料間の比較やミキサーのスケールアップに関する情報も得ることができます。

中型ミキサー（100cm³以上）は、一般的に上記の試験と併せて、試験後二次試験片として混練物を回収するときに用いられます。